「勧められるがままに保険に入ったけれど、毎月の支払いが負担になっている」
「本当に今の保険内容は自分に必要なのだろうか?」
固定費を見直す際、最も大きな削減効果が期待できるのが生命保険や医療保険です。日本人の多くは必要以上に保険に加入しすぎていると言われています。
本記事では、最強の公的保険である「高額療養費制度」の仕組みを理解し、民間の保険を賢くスリム化する(減らす・やめる)ための基準を解説します。
日本の公的医療保険(健康保険)には、非常に手厚い「高額療養費制度」というセーフティネットがあります。これは、月々の医療費の自己負担額に「上限」を設ける制度です。
| 年齢・所得区分 | 1ヶ月の自己負担上限額 |
|---|---|
| 69歳以下:年収約370万円〜770万円 | 約80,000円〜90,000円 |
| 69歳以下:年収約370万円未満 | 57,600円 |
| 70歳以上:一般所得者 | 18,000円(外来のみ)、57,600円(入院含む) |
つまり、どれだけ大病をして100万円の医療費がかかったとしても、一般的な収入の会社員であれば、窓口で支払う額(最終的な負担額)は月に約8〜9万円で済むのです。この事実を知ることで、過剰な医療保険が不要であることがわかります。
高額療養費制度があるため、生活防衛資金(生活費の半年〜1年分程度の貯金)がある人にとっては、民間の医療保険は基本的に不要です。
・貯金が100万円未満で、急な入院費(月10万円程度)を払うと生活が破綻する人
・自営業やフリーランスで、入院して働けなくなると収入がゼロになり傷病手当金も出ない人
もし医療保険に入る場合でも、月額1,500円〜2,000円程度の「掛け捨ての共済(都道府県民共済など)」やシンプルなネット生保で十分です。
自分が死亡した際に遺族に支払われる死亡保険。これも「誰に・いくら・いつまで」必要なのかを論理的に考える必要があります。
万が一の時は、国から「遺族年金」が支給されます(会社員であれば遺族厚生年金+遺族基礎年金)。例えば、子供が2人いる専業主婦の家庭で夫が亡くなった場合、月に約13万〜15万円程度の年金が支給されます。死亡保険は、この「遺族年金」では足りない生活費や教育費の不足分だけを補う目的で加入するべきです。
「貯蓄型保険(外貨建て保険や養老保険)」や「学資保険」は、手数料が非常に高く、投資効率が悪いためお勧めしません。「保険は掛け捨て、貯蓄はNISAなどの投資」と完全に分けて考えるのが鉄則です。
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