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健康・血液検査

健康診断の結果の見方|要再検査と言われたらどうする?

公開日:2026年9月10日 執筆者:株式会社ゼノベイト(京都府)

年に一度の健康診断。「判定がCだったけど、まあ大丈夫だろう」「どこも見ずに引き出しの奥にしまっている」という方は非常に危険です。
健康診断の結果は、あなたの体が発している「早期のSOSサイン」です。特に生活習慣病は、重症化するまで自覚症状が一切ないことが特徴です。ここでは、判定区分の正しい意味と、絶対にチェックすべき血液検査の主要項目の見方をわかりやすく徹底解説します。

1. 判定区分(A〜E)の正しい意味

健診機関によって「数字(1〜6など)」で表される場合もありますが、一般的なアルファベットの判定区分の意味は以下の通りです。

判定 意味 あなたがとるべき行動
A(異常なし) 現在のところ全く問題ありません 今の健康的な生活習慣をそのまま継続してください。
B(軽度異常) わずかな異常がありますが、日常生活に支障はありません 来年の健診まで経過を観察し、食生活や運動を少し意識しましょう。
C(要経過観察・生活改善) 放置すると病気に進行するリスクが高い状態です 今日から食事や運動などの生活習慣を改善してください。3〜6ヶ月後の再検査が推奨される場合もあります。
D(要医療・要精密検査) 病気の疑い、または直ちに治療が必要な状態です 今すぐ、医療機関(病院・クリニック)を受診してください。
E(治療中) 現在、その項目について治療を受けている状態です 主治医の指示に従って、通院と治療を継続してください。
⚠️ 「要精密検査(D判定)」を放置するリスク

「痛くもかゆくもないから」「仕事が忙しいから」とD判定を放置する人が多くいます。しかし、がんや糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、初期段階では全く自覚症状がありません。心筋梗塞や脳卒中で倒れたり、がんの痛みが出た時にはすでに手遅れ(重症化)になっているケースがほとんどです。「要精密検査」が出たら、必ず1ヶ月以内に専門医を受診してください。

2. これだけは見ておきたい!血液検査の主要4項目

健康診断の結果表にはたくさんの数字が並んでいますが、特に「生活習慣病(心筋梗塞や脳卒中の原因)」に直結する以下の4つの数値を重点的にチェックしましょう。

① 脂質(コレステロール・中性脂肪)

血液中のアブラの量を表します。高い状態が続くと血管の壁にプラーク(こぶ)ができ、血管がドロドロになって動脈硬化を引き起こします。
LDLコレステロール(悪玉):120未満が基準。高い場合は動物性脂肪(肉の脂、バター等)を控える。
HDLコレステロール(善玉):40以上が基準。低いと血管の掃除ができなくなります。運動不足や喫煙が原因です。
中性脂肪(TG):150未満が基準。高い場合は糖質(お菓子、ご飯、お酒)を控える。

② 糖代謝(血糖値・HbA1c)

血液中の糖分の量を表します。糖尿病の指標であり、高いと血管をボロボロに傷つけます。
空腹時血糖値:100未満が基準。健診当日の朝の血糖値です。
HbA1c(ヘモグロビンA1c):5.6%未満が基準。過去1〜2ヶ月の平均血糖値を示し、ごまかしがきかない重要な数値です。

③ 肝機能(AST・ALT・γ-GTP)

肝臓の細胞がどれくらい壊れているかを表します。「沈黙の臓器」なので自覚症状がありません。
AST(GOT)/ ALT(GPT):30以下が基準。主に肥満(脂肪肝)やウイルスの影響で上がります。
γ-GTP:50以下(男性)、30以下(女性)が基準。主にアルコールの飲み過ぎで上がりますが、近年はお酒を飲まない人の脂肪肝(NASH)でも上昇します。

④ 腎機能(クレアチニン・eGFR)

血液の老廃物をろ過する腎臓の働きを示します。腎臓は一度壊れると元に戻りません。
クレアチニン:男性1.0以下、女性0.7以下が基準。筋肉から出る老廃物で、腎臓が悪いと数値が上がります。
eGFR(推算糸球体濾過量):60以上が基準。腎臓の働きをパーセンテージで表したもので、60未満は慢性腎臓病(CKD)の疑いがあります。

3. 異常が見つかったら何科を受診すべき?

健診結果に「要受診」「要精密検査」と書かれていた場合、どこに行けばいいか迷うかもしれません。基本的には「内科(または一般内科)」を受診すれば問題ありません。

もし近くに専門のクリニックがある場合は、以下の科を選ぶとよりスムーズです。

受診時に持っていくものは「健康診断の結果票(原本またはコピー)」と「健康保険証(またはマイナ保険証)」です。結果票を見せることで、医師がすぐに状況を把握し、必要な追加検査を判断してくれます。

4. よくある質問(FAQ)

Q. 健診前日だけお酒を抜けば数値は良くなりますか?
A. 中性脂肪や血糖値などは直近の食事の影響を受けますが、HbA1cや肝機能の数値(γ-GTPなど)は、過去1〜2ヶ月以上の蓄積が反映されるため、数日だけ節制してもごまかすことはできません。日頃の生活習慣がすべて表れます。
Q. 毎年「軽度異常(B判定)」と言われますが、このままでもいいですか?
A. 毎年同じ数値で安定しているなら急を要しませんが、年々少しずつ数値が悪化している場合は、数年後に「要治療」になる可能性が非常に高いです。今のうちから食事や運動の習慣を少しでも変えることが、将来の大きな病気と莫大な医療費の節約に繋がります。
Q. 会社に健診結果を知られたくありません。
A. 労働安全衛生法により、事業主は従業員の健康診断結果を把握し、健康管理に努める義務があります。したがって結果は会社(産業医や人事担当者)に共有されますが、これには厳しい守秘義務があり、結果を理由に不当な解雇や降格を行うことは法律で禁止されています。
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