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新NISA・投資

暴落時にやってはいけないこと|長期投資家のための心構え

公開日:2026年9月10日 執筆者:株式会社ゼノベイト(京都府)

新NISAで「オルカン」や「S&P500」などのインデックス積立投資を始めたあなた。順調に資産が増えている好景気の時は楽しいですが、投資の世界には数年に一度、必ず「株価の大暴落」がやってきます。

ニュースでは「世界同時株安!」「歴史的な大暴落!」「○○ショック到来!」と連日センセーショナルに報道され、証券口座のアプリを開くと資産額がマイナス数十万円、数百万円という赤い文字だらけに…。
そんな恐怖の暴落相場に直面した時、初心者が絶対にやってはいけない3つのNG行動と、資産を守り抜くための「正しい投資マインド」を徹底解説します。

NG行動①:怖くなって全て売却してしまう(狼狽売り)

資産が日に日に目減りしていく恐怖に耐えきれず、「これ以上損をしたくない!」「手遅れになる前に全部現金に戻そう!」とパニックになり、持っている投資信託を全て売ってしまうことを「狼狽(ろうばい)売り」と呼びます。これは長期投資において最悪の悪手であり、絶対にやってはいけません。

なぜ売ってはいけないのか?

過去の歴史(ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなど)を振り返ると、世界経済は一時的な大暴落を経験した後、数年かけて必ず以前の高値を更新し、右肩上がりに成長し続けてきました。

暴落時に売ってしまうということは、「一番安い底値で手放し、自ら巨額の損失を確定させてしまう」行為です。そのまま売らずに保有(ガチホ)し続けていれば、2年後、3年後にはプラスに戻っていたはずの資産を、恐怖に負けて自らドブに捨てることになります。インデックス投資において、「売ってもいいタイミング」はあなたが老後を迎えてお金が必要になった時だけです。

NG行動②:これ以上損したくないと「毎月の積立」をストップする

「とりあえず持っている分は売らないでおくけど、これ以上損しないように、株価が落ち着いて回復するまで毎月の自動積立は一時停止しよう」と考える人も非常に多いですが、これも大きな間違いです。
積立投資(ドルコスト平均法)の最大のメリットであり、真骨頂は、「株価が安い暴落時に、同じ積立金額でより多くの口数(株数)を大量に買える」ことです。

相場の状況(基準価額) 毎月1万円で購入できる量(口数) 意味合い
好景気・平常時:10,000円 1口 買える 普通に買う
暴落時:5,000円(半値) 2口 買える 大バーゲンセール!爆買いのチャンス
株価高騰時:20,000円 0.5口 しか買えない 高値掴みを自動で防いでくれる

暴落時こそが、将来株価が回復した時に大きな利益を生むための「絶好の仕込み時」なのです。ここで積立をストップすることは、スーパーの大バーゲンセール会場から自ら退場し、定価の時にしか買い物をしないのと同じです。

NG行動③:SNSや株価ニュースを頻繁にチェックする

暴落時には、X(旧Twitter)やYouTubeで「まだまだ下がる」「大恐慌が来る」「資本主義は終わった」「NISA民終了のお知らせ」といった、人々の不安を煽るインフルエンサーやニュースが溢れかえります。人間の脳は「ポジティブな情報よりもネガティブな情報に敏感に反応する(生存本能)」ため、見れば見るほど不安が雪だるま式に増幅されます。

その結果、「やっぱり売った方がいいのでは…」「プロが言っているのだから間違いない…」と洗脳され、最終的に「狼狽売り」や「積立停止」を誘発してしまいます。

💡 正しい対処法は「アプリを消して気絶すること」

インデックス投資における最強の戦術は「証券口座のアプリをスマホから削除し、経済ニュースを一切見ず、ひたすら気絶(放置)して毎月の自動引き落としを続けること」です。日々の株価の上下はノイズでしかありません。数年後、忘れた頃にふとログインした時、「あんな暴落もあったな」と笑いながら、大きく増えた資産額を眺める日が必ず来ます。

Q. 自分の定年退職の直前(お金を下ろす直前)に大暴落が来たらどうすればいいですか?
A. これは「出口戦略」の問題です。引退の数年前から、株100%ではなく、値動きの少ない「現金」や「安全な債券」の比率を徐々に高めていく(資産を守るフェーズに移行する)のが基本です。ただし、仮に暴落直撃しても、老後資金を全額一気に引き出すわけではありません。「毎年必要な分(例:生活費の不足分100万円など)だけを少しずつ取り崩す」ようにすれば、残りの資産は引き続き市場で運用され、数年かけて回復していくため、過度に焦る必要はありません。
Q. 暴落した時に、銀行の貯金を崩して「追加で一括投資(ナンピン買い)」した方がいいですか?
A. 理論上はそれが一番リターンが高くなります(押し目買い)。しかし、どこが「本当の底」かは誰にもわかりません。「底だと思って100万円追加したら、翌週さらに30%暴落した」というような「二番底」を食らった時の精神的ダメージは計り知れません。そのため、投資のプロでない初心者は、欲を出さずに「ルール通り、毎月設定した額を淡々と積み立て続ける」のが一番安全で確実です。
Q. 暴落が怖くて、どうしても夜眠れません。どうすればいいですか?
A. 投資によって私生活やメンタルに悪影響が出ている状態は、明らかに「自分のリスク許容度(耐えられる損の限界)」を超えた金額を投資してしまっています。その場合は、売却はせずに、「来月からの積立金額を半分(または数千円)に減らす設定」にしてください。自分が安心して夜眠れる金額でのみ投資を続けることが、長く生き残るコツです。

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