暴落時にやってはいけないこと|長期投資家のための心構え
新NISAで「オルカン」や「S&P500」などのインデックス積立投資を始めたあなた。順調に資産が増えている好景気の時は楽しいですが、投資の世界には数年に一度、必ず「株価の大暴落」がやってきます。
ニュースでは「世界同時株安!」「歴史的な大暴落!」「○○ショック到来!」と連日センセーショナルに報道され、証券口座のアプリを開くと資産額がマイナス数十万円、数百万円という赤い文字だらけに…。
そんな恐怖の暴落相場に直面した時、初心者が絶対にやってはいけない3つのNG行動と、資産を守り抜くための「正しい投資マインド」を徹底解説します。
NG行動①:怖くなって全て売却してしまう(狼狽売り)
資産が日に日に目減りしていく恐怖に耐えきれず、「これ以上損をしたくない!」「手遅れになる前に全部現金に戻そう!」とパニックになり、持っている投資信託を全て売ってしまうことを「狼狽(ろうばい)売り」と呼びます。これは長期投資において最悪の悪手であり、絶対にやってはいけません。
なぜ売ってはいけないのか?
過去の歴史(ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなど)を振り返ると、世界経済は一時的な大暴落を経験した後、数年かけて必ず以前の高値を更新し、右肩上がりに成長し続けてきました。
暴落時に売ってしまうということは、「一番安い底値で手放し、自ら巨額の損失を確定させてしまう」行為です。そのまま売らずに保有(ガチホ)し続けていれば、2年後、3年後にはプラスに戻っていたはずの資産を、恐怖に負けて自らドブに捨てることになります。インデックス投資において、「売ってもいいタイミング」はあなたが老後を迎えてお金が必要になった時だけです。
NG行動②:これ以上損したくないと「毎月の積立」をストップする
「とりあえず持っている分は売らないでおくけど、これ以上損しないように、株価が落ち着いて回復するまで毎月の自動積立は一時停止しよう」と考える人も非常に多いですが、これも大きな間違いです。
積立投資(ドルコスト平均法)の最大のメリットであり、真骨頂は、「株価が安い暴落時に、同じ積立金額でより多くの口数(株数)を大量に買える」ことです。
| 相場の状況(基準価額) | 毎月1万円で購入できる量(口数) | 意味合い |
|---|---|---|
| 好景気・平常時:10,000円 | 1口 買える | 普通に買う |
| 暴落時:5,000円(半値) | 2口 買える | 大バーゲンセール!爆買いのチャンス |
| 株価高騰時:20,000円 | 0.5口 しか買えない | 高値掴みを自動で防いでくれる |
暴落時こそが、将来株価が回復した時に大きな利益を生むための「絶好の仕込み時」なのです。ここで積立をストップすることは、スーパーの大バーゲンセール会場から自ら退場し、定価の時にしか買い物をしないのと同じです。
NG行動③:SNSや株価ニュースを頻繁にチェックする
暴落時には、X(旧Twitter)やYouTubeで「まだまだ下がる」「大恐慌が来る」「資本主義は終わった」「NISA民終了のお知らせ」といった、人々の不安を煽るインフルエンサーやニュースが溢れかえります。人間の脳は「ポジティブな情報よりもネガティブな情報に敏感に反応する(生存本能)」ため、見れば見るほど不安が雪だるま式に増幅されます。
その結果、「やっぱり売った方がいいのでは…」「プロが言っているのだから間違いない…」と洗脳され、最終的に「狼狽売り」や「積立停止」を誘発してしまいます。
インデックス投資における最強の戦術は「証券口座のアプリをスマホから削除し、経済ニュースを一切見ず、ひたすら気絶(放置)して毎月の自動引き落としを続けること」です。日々の株価の上下はノイズでしかありません。数年後、忘れた頃にふとログインした時、「あんな暴落もあったな」と笑いながら、大きく増えた資産額を眺める日が必ず来ます。
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